社員証が簡単に作れる機器
個人情報保護に貢献
企業が社員証を作る際、外部の業者に発注する場合は当然ながら氏名や所属といった個人情報を渡すことになります。そのため、職種や情報の内容によってはセキュリティ上の懸念が生じることがあります。この問題を解決する手段として人気を集めているのが、カードプリンタです。カードプリンタは、プラスチックカードに文字や顔写真などを直接印刷し、IDカードを作成できるプリンタです。フルカラー印刷や浮き出し印刷に対応している機種もあります。通常のプリンタと同様にパソコンと接続し、収録されているデータをそのまま出力できるため、社員名簿等の内容をテンプレートに差し込むだけで簡単に社員証が作れます。カードプリンタを使って社員証を社内で作成するようになれば、社員の個人データを外部に持ち出す必要がなくなります。つまり、情報漏えいのリスクを低減させることができるわけです。カードプリンタが人気を集めている理由は、他にもあります。それは、必要枚数を必要な分だけ随時作成できるという点です。外部業者に依頼すれば出来上がりまでには一定の期日を要しますし、ある程度ロットがそろわないと単価が割高になることもあります。しかしカードプリンタがあれば、たとえば中途入社や臨時雇用等でごく小規模な人事異動があった場合などでも、1枚単位で簡単に社員証を発行することが可能になります。もちろん、紛失や毀損による再発行、婚姻等による氏名の変更等にも迅速に対応することができます。